
20代で一度は海外に住みたいと思っている方なら絶対にワーキングホリデーを使うことをおすすめします。
なぜなら、一年間住めるビザである上に、就労時間の制限がないんですから。
外国人が自分の母国ではない国に長期的に滞在することって以外と簡単なことではないんです。
ですが、この30歳まで(国によっては35歳のところも?)なら使えるワーキングホリデーを使えば、それが実現できますよね。
それで自分がどれだけ海外生活に馴染めるか、どれだけ好きかを知ることができるというこのような絶好の機会はなかなかないと思うのです。
まあ働く上で気になるのが、給料ですよね。
数あるワーキングホリデーを使える国の中でも、わたしが滞在したオーストラリアの給料、年金、税金事情について自分の経験を元にお伝えしたいと思います。
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オーストラリアの時給は高い!
まず気になるのがオーストラリアの時給ですよね。
そりゃ働く上でお給料ってとっても大事です。
時給800円と時給1200円で働くには雲泥の差がありますもんね。
さて、実際のオーストラリアの給料はどの程度なんでしょうか。
オーストラリアの現在の最低賃金は19.49ドルです。
なんと!意味わかります?
これがどのくらいすごいかわかります?
おおよそですが、オーストラリアドルは80円/ドルです。
ということは、日本円にして一時間あたり約1559円です。
すごくないですか?
そうです。オーストラリアの時給は高いのです。
わたしの場合、日本食レストランと現地企業の洋服店で時給18ドルから25ドルで働いていました。
懐かしいですね。
普通のお店であれば、最低賃金は確保さえると考えてもらって良いと思います。
ここのポイントは普通でないお店もあるということですが・・・。
それは最後で説明しますね。
オーストラリアの雇用形態
ただ、オーストラリアの雇用形態には大きく分けて3つあります。
- フルタイム:週38時間働ける保証があり、社会保険も付与されている。もちろん有給もある。
- パートタイム:週38時間以下ではあるが、おおよその就業時間は保証されている。ほとんどフルタイマーと同様。
- カジュアル:勤務時間の決まりがないため、ある週は30時間、翌週は10時間ということもある。
フルタイムとパートタイムの最低賃金が先程述べた1559円/時ですが、カジュアルの場合はその25%増しなので、だいたい1900円が時給となります。
ただ、カジュアルであれば毎週給料が安定しないというのが問題ですね。
オーストラリアの給料支払方法
オーストラリアも日本と似ていて、銀行振込がほとんどです。
まあ違法で人々を雇用している企業も少なからずあるので(日本と同様に)、そのようなところは、手渡しですがね。
ただ大きな違いですが、オーストラリアの給料日は1週間毎または2週間毎にあります。
日本は、一ヶ月ごとに給料が支払われるというのが普通ですよね。
少し違和感があるかもしれませんが、わたしのように毎月ギリギリで生活している人にとっては、とっても嬉しいシステムですよね。
オーストラリアではアルバイトでも年金がもらえる!
オーストラリアにはスーパーアニュエーションという日本でいう年金にあたるシステムがあります。
日本では、成人していないと年金ってもらえないですよね。
海外から来ている留学生であっても、この年金はもらえちゃうんですね。
わたしも数十万ですが、いづれ申請をするとオーストラリアから年金をもらえてしまうんです。
ありがたいですよね。
海外から働きに来ている人も蔑ろにしないところが素晴らしいと思います。
ただ、それも働いている企業によって異なりますし、違法で雇用者を雇っているところなんかは、そのようなシステムすらないということもあります。
そこは気をつけないといけないポイントですね。
外国人留学生はナメられている?
オーストラリアで年金を貯めるためには、いくつかの日本でいう保険会社の年金バージョンの会社に入る必要があります。
- AustralianSuper
- Catholic Super Employer Sponsored
など代表的な年金会社が数社あります。
そこから自分や企業が勧める年金会社を選ぶわけですが、特に外国人留学生は、そのような年金の知識がないだろうと思われていることがあります。
またはナメられているの可能性もありますが、アルバイト先から年金に関する情報を教えてもらえない場合があります。
わたしがアルバイトをはじめた当初のアルバイト先もそうでしたが、そのようなところは問題がありますので、自分から尋ねてみるようにしましょう。
それでも無理であれば、早く見切りを付けて、他の働き先を探すのも手かなと思います。
わたしも、一応オーストラリアに数十万円の年金があるので、いづれ向こうで生活する時にもらう手続きをしないとなと思っています。
いただけるものはしっかり頂かないと、ですね!
オーストラリアの所得税は15%!
はい、聞いてぞっとした人もいますよね。
増税すると言われている日本でも、その税金は10%と言われていますし。
とっても高いと思うでしょう。
でもオーストラリアで1ドルでも稼ぐ以上、しょうがないんですよ。
これは給料の振込の時点で、天引きされて、自分の銀行口座にお金が振り込まれる仕組みになっています。
この税金の額は、オーストラリアの非居住者(ワーキングホリデービザやオーストラリア滞在期間が26週間以下の学生ビザをもっている人)の所得額が
37000ドル以下の場合は15%の消費税がかかります。
ちなみに所得が37001ドルから87000ドル以下なら32.5%です。
これと同様に、居住者(永住権、ビジネスビザ、27週間以上の学生ビザを持っている人)の所得額が
18200ドル以下は税金がかかりません。
18201ドルから37000ドルの場合は19%です。
そして37001ドルから87000ドルなら32.5%となります。
※それ以上の所得額に応じた所得税も定めはありますが、今回はワーキングホリデーや留学生に対する記事なので省略します。
今回は、15%の所得税がかかる人を対象として具体的に計算してみます。
例えば、500ドル/週を稼いだとして、15%の所得税が引かれるので、手元に残る給料としては、
500ドル/週×0.85=425ドル/週
といった具合ですね。
オーストラリアの食料品は無課税!
ただ、日本では、食料品などの生活必需品であっても、その税率は一律ですが、オーストラリアでは、ほとんどの食料品は非課税です。
ほとんどというのは、わたしの滞在したホストファミリーはペットを飼っていましたが、ペットのエサ代は課税対象でした。
オーストラリアは国土が広いこともあり、果物や野菜はとても手頃な値段で購入できました。
またほとんどが1kg当たりで野菜などは販売されていたのですが、そうですね、じゃがいも1kgが3ドルとかで売っていました。
日本円にすると、240円とかですよ。
どれほどポテトサラダ作れるの?って話ですよね。
野菜や果物がお買い得で、非課税というのは、とっても嬉しかったですよ。
日本は食料品も全て税金がかかりますし、家庭の出費にも大きく影響しますが、その部分ではオーストラリアは魅力的だなと思いました。
心配しないで!税金は戻ってきます!
それでも税金高いなと思われている方に朗報です。
その支払った税金は戻ってくるのです。
オーストラリアにはタックスリターンシステムがあるので、自分のビザの期間滞在したあと、帰国した場合であっても、その翌年の7月から10月にオーストラリア政府の公式ホームページから申請をすれば、その支払った税金は全額返金されます。
ですので、決まった手続きさえすれば、心配はないということですね。
手続きについては英語記載で少しややこしいので、またその説明記事を作れたら、作りますね!
違法給料もたくさん!オーストラリアの現実
ここまでオーストラリアの働く上での給料、年金、税金について触れてきました。
上記をみた限り、オーストラリアってとってもいいじゃん?ってなると思います。
一応みなさんにはオーストラリアの現実もお伝えしておきます。
最低賃金が19.49ドル/時というオーストラリアですが、その法律に則っていない違法賃金で雇用者を雇っているレストランや企業もあるわけですよ。
アジアのレストランであれば、10ドルとか11ドル/時のところもありますし、研修期間は無給というところもありますからね。
わたしもかつて20時間ほど無給で働いたことがあります。
許せないですよね。
まあそれも現実なわけです。
もちろん全ての企業、飲食店というわけではありませんが、そういうところもあるという話です。
まとめ
今回はオーストラリアの給料と年金、税金事情について触れました。
オーストラリアへ留学しよう、ワーホリしようと思っている方に、「オーストラリアってこんな感じなんだな」と少しだけでも認識してもらえたら嬉しいです。
みなさんのオーストラリアへのワーホリ留学が最高のものになりますように。